わたしの空色

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グラフィックデザインをしている私の日々のエッセイ

京工房「京子の万能だれ」

今月初旬、宮城県亘理郡山元町を訪れました。

先月、市民活動まつりが終わった後に、相談のあった京工房の「京子の万能だれ」の
ラッピング(ラベル)とパンフレットを事務所で支援することになり、取材を兼ねて
現地を訪れました。

山元町体育文化センター敷地内にある仮設店舗で営業している「京工房」へ
向かいました。山元町の駅は、昨年の大震災で駅舎も線路も流され、亘理駅まで現地
ボランティア「ふらっとーほく」の阿部さんが迎えに来てくれました。

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               亘理の駅舎

亘理駅から車で20分くらいのところに山元町で1番大きいと言われる仮設住宅があり、
仮設住宅の入口に仮設店舗が並んでいます。

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   6件の仮設店舗が入っていました。ラーメン屋さんから海苔屋さんなど。

今回、支援することになった「京工房」は、京子さんのご主人が丹誠込めて作られた旬の
野菜を使い、化学調味料や保存料を一切使わない、和食を中心としたメニューで、
小さなお子様からご年配の方まで一緒に食べられる、優しくコクのある味付けのお惣菜と
野菜を販売しています。

東日本大震災で、家や田畑、これまでの生活の全てを失われながらも立ち上がったご夫妻
が、2012年1月から営業しています。

昔ながらの食の智恵を活かした方法で、味噌や一味などの調味料も、ご自分で作っている
京子さん。三世帯一緒に暮らしてきた京子さんは、世代ごと別々のものを食べるのではなく
皆一緒に同じ食事を囲めるよう、栄養のバランスや旬の味にこだわっています。
お店は京子さんが一人でお店を切り盛りしています。

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             京子さん お店の前にて
 
「お店には仮設住宅や近所の方が買いに来てくれます。もうけは考えていないので、商品は
 一部を除いて100円均一。お客さんとお茶でも飲みながら話をしていると前向きな気持ち
 になれます。
 今は夫婦で町民グラウンド仮設住宅で暮らしていますが、いずれ自宅を建て直し、元の場
 所に戻るのが夢です。」河北新報 2012.3.2朝刊「被災者 いま」より抜粋

お店では、京子さんがたれや味噌、山元町の特産品のいちごから、旬のほっき飯や、たれを
使ったお料理まで、いろいろ準備してくださっていました。
いろいろお話を伺うなか、あんなにつらいことがあったのに、笑顔を絶やさない京子さんの
素朴で、でも凛とした雰囲気。そして、本当にいいものにこだわって作られる「たれ」の良
さを最大限に活かそうと思いました。

ご主人に京子さんの一番いいところをお伺いしたとき、「一番はこの笑顔かな」と言われ、
京子さんご自身もおっしゃるとおり、ご主人のバックアップがあってこその「京工房」には
素敵なご夫婦の希望がたくさんつまっていると感じました。

その後、確認手段のない京子さんへのプレゼンは「ふたっとーほく」の阿部さんが、こちら
から送ったメールでのプレゼンを、何度も「京工房」へ足を運んで確認してくれました。
すごく短い時間でのミッションだったにも関わらず、3.11の山形や大阪でのイベントに商品
として出品するのに間に合わせることができたのも、たくさんの方々が力を貸してくれた
おかげです。

完成したラッピングはこちら。
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プロデュース的なアドバイスを含めたプレゼンをサポートしてくれた同事務所の所長である
私の主人。
ラッピング完成後、すぐに商品撮影をしてくれた同事務所カメラマンの工藤さん。
山形分のラッピングを全て引き受けてくれた石山さん一家。
そして、なんとか「京子の万能だれ」を知ってもらおうと掛け合ったところ、快くお引き受け
いただき、番組で取り上げてくださったラジオモンスターの鈴木ワタルさんと、VigoFMの
佐竹りなさん。
取材用にカメラを貸してくれたNPOしんの安喰さん。
本当にありがとうございました。今回のミッションから学んだこと、そして、繋がった絆は、
私の宝物です。

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         3.11 山形イベントでの会場(文翔館前広場)
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by m_azure7 | 2012-03-20 19:02 | わたしの窓から